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2026 / 09 / 17 セキュリティ

AIに入力した情報は学習される?ChatGPT・Claudeのプラン別確認

Lead

ChatGPT・Claudeに入力した情報は学習に使われる?個人向け、法人向け、APIの公式条件とフィードバックの例外を比較し、学習設定と保存・入力許可を分けて確認する手順を整理します。

入力情報の学習利用は、サービス名だけで決めず、利用プラン・設定・フィードバックの扱いまで確認してください。 ChatGPTとClaudeにも個人向け・商用向けの違いがあり、「有料だから学習されない」と一括りにはできません。

この記事では、税理士・弁護士などの事務所で確認するために、ChatGPTとClaudeの公式条件を比較します。仕様の確認日は2026年9月14日です。表の条件は、学習への利用に関するもので、顧問先情報の入力可否をそれだけで決めるためのものではありません。

ChatGPT・Claudeの学習利用はプランでどう違うか

利用するサービス公式資料で確認した学習利用の条件確認する例外・設定
個人向けChatGPT入力内容がモデル訓練に使われることがある。学習利用をオプトアウトすると、新しい会話は学習に使われないData Controlsの設定。フィードバックを送ると、関連する会話全体が学習に使われることがある
ChatGPT Business・Enterprise、OpenAI API入力・出力をデフォルトで学習に使わないAPIのデータ共有等、明示的に利用を許可する設定の有無
Claude Free・Pro・Max利用者がモデル改善への利用を許可した場合等に使われる安全性レビュー対象の会話、明示的な学習参加、フィードバックの扱いも確認する
Claudeの商用製品・Anthropic API入力・出力をデフォルトで学習に使わないフィードバックや不具合報告を送る、その他の方法でデータ利用を許可する場合は、会話等が学習に使われることがある

根拠は、OpenAIのデータ利用説明、Claude個人向けの説明、Claude商用向けの説明です。利用するアカウントと適用される説明を対応させて読んでください。

学習をオフにした後も、フィードバックには注意が必要か

業務上の機密情報を含む会話で、評価ボタンや不具合報告を使う前に、送られる内容と用途を確認してください。上の表のとおり、通常の学習設定とは別にデータ利用の条件が記載されています。

所内ルールには「学習設定を確認する」に加えて、「機密情報を含む会話をフィードバックとして送ってよいか」を記載する方法があります。問題を報告するときは、実データをそのまま送らず、事務所として共有を認めた再現用の内容に置き換えて確認してください。

一時的なチャットなら何が違うか

OpenAIはTemporary Chatをモデル訓練に使わないと説明しています。Claudeも、Incognito chatsはモデル改善の設定を有効にしていてもClaudeの改善に使わないとしています。それぞれの条件は、上記の個人向け公式資料で確認できます。

こうしたモードを選んだ場合も、保存、閲覧、外部サービスへの送信を別に確認してください。特に、接続先のサービスや拡張機能に情報を渡す運用では、その接続先の条件も確認対象に含めることを提案します。

「学習されない」と「保存されない」は同じか

学習に使うかどうかの回答だけで、保存期間を確認したことにはなりません。事務所では、次の項目を別の欄に記録すると、確認漏れを点検できます。

記録欄確認する質問
学習利用入力・添付・出力が訓練やモデル改善に使われる条件は何か
保存会話、添付、ログ等がいつまで保持されるか
閲覧利用者、管理者、提供会社の担当者は何を見られるか
削除会話の削除、アカウントの削除、解約で何が削除されるか
外部接続連携先へ何が送られ、どの利用条件が適用されるか

保存条件は対象の機能と契約に結び付けて確認してください。「APIは一律30日」「法人契約ならログが残らない」という前提は置かず、採用する機能の公式資料と契約に記載された範囲を記録します。

顧問先情報を入力する前に、何を残せばよいか

まず利用するサービス名、プラン名、業務上の用途、入力予定の情報、確認した設定、根拠URL、確認日、判断担当者を記録します。アカウントが個人の試用用か、事務所として管理するものかも確認してください。

個人情報保護委員会は、個人情報を含むプロンプトの入力について、特定した利用目的の達成に必要な範囲かを確認するよう注意喚起しています。生成AIサービスの利用に関する注意喚起等

所内の入力許可、顧問先との契約、守秘義務に関する確認は、学習設定とは別に行います。氏名を置換した場合も、残った案件情報から識別できないかを点検してください。契約・権限・誤入力時の対応まで含めた確認には、AI導入のセキュリティチェックリストを使えます。

誤って入力したときは何を確認するか

まず追加の入力や共有を止め、事務所の連絡先へ報告します。その時点のプランと設定、入力した情報の範囲、フィードバックの送信や外部接続の有無を確認する手順を用意しておいてください。記録する際も、機密情報を別の場所へ不用意に複製しないようにします。

そのうえで削除や提供会社への連絡が必要かを判断します。画面から会話が消えたことだけで、保存先や学習利用まで解消したと判断せず、確認できた内容と回答待ちの内容を分けて記録してください。保存・削除を点検する観点は、AIの会話履歴を削除した後の確認にも整理しています。

Author · 著者

中 翔